Fenwickの1975年のカタログを見ると、ミディアムアクションとされています。
もう少し後のパワー表記でいうところの4パワーのロッドとなります。
当初、同じベンディングを求めて開発したのですが、今の素材と進化した
技術で作ったロッドは強くなりすぎました。
そこから、パワーを控えめにする調整を続けました。
オリジナルのブランクより細く仕上がっているのは、そのためです。
Fenwick 1155には富士工業の鉄塔ガイドがついていました。
すでに手に入らないガイドのため、当社オリジナルのマウンテン・ハイガイドを
取り付けております。デザイン的に、似ているところがあり雰囲気を出せた
気がしています。
Fenwick 1155ロッドは、同ブランドが得意とするファーストテーパーロッドの
見本のようなロッドです。
柔らかすぎるようなティップですが、曲がり始めるとすぐ次の部分が
力をささえつつ、次の部分に力を移行させていきます。
この力の移動が見事であるため、使い手であるアングラーは、
意識せずとも使いやすいロッドだな、と感じることになるのです。
開発者であるジム・グリーンさんの作品です。
なんであれ、初期のものほど、力が入っているもの。
パーマネントな魅力を放つロッドに仕上がっております。
ブライトリバーの1155ロッドは、ジム・グリーンさんが
作り上げたファーストテーパーの概念を復活させようとしました。
先に書きましたが、製造設備も、素材も、技術も変わってしまったいま、
全く同じものを作ることはできませんし、作っても意味がないと思います。
現在、思いっきり使いまくれる1155ロッドを作りました。
1155ロッドに触れて、ジム・グリーンさんの美意識に思いを
はせるのもいいと思います。
気にせず使えるヴィンテージロッドが、ブライトリバーの1155ロッドです。