チャイコフスキー:
・交響曲第6番ロ短調 『悲愴』
ダヴィド・オイストラフ (指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1972年3月16日
[ステレオ・ライヴ]
ベルリン・フィルハーモニー
ダヴィッド・オイストラフ[1908-1974]はヴァイオリニストとして1969年にベートーヴェンの三重協奏曲でベルリン・フィルと共演し、
1970年と1971年にはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全集で弾き振りで共演。
今回初登場となる1972年の指揮者としてのベルリン・フィルとの共演は、まさに満を持しての登場といったところで、
プログラムにも『悲愴』が選ばれているのが注目されます。
オイストラフは1960年代初頭から指揮者としても活動するようになり、ショスタコーヴィチのレニングラード交響曲、バルトークのオケコン、
マーラーの第4交響曲、プロコフィエフの第5交響曲、ロメオとジュリエット、ブラームスの第1交響曲、第2交響曲、
ベートーヴェンの第4交響曲、ベルリオーズのイタリアのハロルド等々けっこうな量の作品の録音が残されています。
中でも1972年8月23日にウィーン・フィルを指揮したチャイコフスキーの第5交響曲の濃厚な熱演の評判がよかっただけに、その5ヶ月前の今回の『悲愴』も大いに期待できるところです。
なにしろ当時のベルリン・フィルはカラヤンの指揮の下、『悲愴』のすぐれた演奏をおこなっていた時期にあたり、
この演奏の半年前にはEMIに有名なセッション録音をおこなっており、翌年にはやはりカラヤンとユニテルで映像作品を収録しているのです。
オイストラフ自身も『悲愴』はすでに1968年にモスクワ・フィルを指揮して経験済みなので、これはもしかすると凄いことになっているかもしれません。
演奏時間をカラヤンのものと比較してみると、オイストラフとの演奏では中間2楽章はさほど変わらないものの、
両端楽章の演奏時間がだいぶ長めになっていることから、おそらくかなり濃厚な表現がおこなわれているものと推察されます。
チャイコフスキー:
交響曲第6番ロ短調『悲愴』[48:23]
Adagio - Allegro non troppo[20:03]
Allegro con grazia[08:01]
Allegro molto vivace[08:40]
Adagio lamentoso[11:18]
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ダヴィド・オイストラフ(指揮)
録音時期:1972年3月16日[ステレオ・ライヴ]
録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
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