セリーヌのバッグといえば、なんといっても洗練されたシンプルなスタイル。中にはラゲージやトラペーズなどの個性的で遊び心をそなえたデザインの製品もありますが、優れたバランス感覚に基づいたデザインであることは明白でしょう。
そしてそのバランス感覚、セリーヌの追求する「洗練」の粋、そのひとつの到達点。それが
『クラシックボックス』です。シンプルというコンセプトはえてして没個性的になりやすいものですが、角の取れたやわらかなフォルムとサイズ感、穏やかな気品は、不思議と一度見たら忘れられません。
華美に走らず気取らない大人の女性のために作られたクラシックボックスは、シンプルであるがゆえ一過性のものにならないという確固たるスタイルによって、多くの女性の根強い支持を集めているのです。
「一生モノ」という言葉の本質
一過性のものにならないということは、流行に左右されないということ。
ブランドアイテムに敏感なファッショニスタなら流行は当然気になるポイントですが、その一方で、あまりこだわらず気に入ったアイテムだけ手に入れて大切に使い続けたいな…なんて考えるライトユーザーでも、いずれ時代遅れと言われてしまうのは望ましいことではないはずです。
自分のファッションを楽しみ、上質な製品を丁寧に使いこなしていく。もしそんなライフスタイルを望んでいるのなら、セリーヌのクラシックボックスは末永く寄り添ってくれることでしょう。
カジュアルもフォーマルも。コーデの包容力
シンプルデザインの最大の魅力は、なんといってもどんなスタイルやカラーにもしっくりと馴染んでくれる点でしょう。
クラシックボックスはストラップの調節で肩掛けも楽しめる
3WAY仕様になっていて、カジュアルにおいてフェミニンからパンツスタイルまで驚くほど順応してくれます。もちろんフォーマルとの相性も抜群。落ち着いたデザインは埋没せず主張せず、柔らかな大人の女性を演出すること間違いなし。
服装を問わないということはつまり、オンオフを問わず使用できるということ。この安定した使いやすさ、包容力が、クラシックボックスが愛される理由のひとつでしょう。
削ぎ落とすという美の形
外側にポケット、遊び心のワンポイント、デザイナーの自負をかたどった個性的な見た目。いずれもクラシックボックスには見当たりません。
クラシックボックスを創り上げたデザイナー、フィービー・ファイロは2017年末に退任するまでの10年間、実に魅力的なアイテムを世に送り出してきました。ラゲージを代表とする軽やかな個性はバッグだけではなくシューズやトップスなどにも存分に反映されてきましたが、クラシックボックスもまぎれもなくそのなかのひとつ。
共通して据えられているのは「Less is More」、訳すと
「少ないことは豊かなこと」というファイロの信念です。
クラシックボックスが持つシンプルで飾らない美しさ。一人ひとりの女性に向き合ったデザイナーだからこそ導き出せる、ひとつの極点と言えるでしょう。