JN1°70′ Ver4
Z系のエンジン専用にNC旋盤で精密加工したCR26φ~33φ用のジェットニードル(以後JNで表示します)です。(低速走行、低速からの加速、全開特性)などを考慮した独自の設定になっています。
街乗り走行を前提に出力を追求しながらも、ケイヒンのJNのラインアップによくある低速走行で走り続けるとプラグがかぶってくるなどの症状を対策しています。
ケイヒン製のJNはストレート径が一定の太さで製作されています。
YY4(2,845)~YY5(2,755)の寸法でラインナップされています。低速の巡航が苦手でプラグがかぶってくる傾向にあります。
出品のJNのデーター
YY1(2.815)→YY9(2.795)
YY9(2.795)→YY5(2.755)
1°70
※70は十進法で表示しています。(0.7°)
このJNの特徴は、ストレート径がテーパー仕上げになっているので、
「ストレート径の選択」を省くことによりセッティングの簡素化を狙い、ケイヒン製がテーパー部分までのストレート径の太さが一定であるのに対して、アクセル開度に応じて、約6/100mmまで細くなり、燃料を若干増量します。
スロットルバルブの微開域を薄くすることでストレート径を一番濃いYY5まで濃く設定しても低速は安定します。
ストレート部分を2分割して微開、低速、中間加速、の3つの領域の空燃比に対応し、中低速トルクを犠牲にすることなくアイドリング付近の燃料を制御しています。
テーパーの角度は約1°70′です。YY、P151、H79(1°30′→1.50°)に比べ角度をやや大きくして、中間加速から高回転への出力アップを狙っています。
YYやP151のJNよりもストレート部分を長くしてテーパーに差し掛かるタイミングを遅らしているため、アクセル開度1/4付近での一定走行の状態でもかぶりにくくしています。テーパー部分の効き始めるタイミングはケイヒンでラインナップしているJNよりも、Z系の車種とマッチングしているので、こちらの方が一定走行に適しています。
装着するマフラーは「ショート管」(出口の口径の小さなマフラー)を中心に吸気側は純正ファンネルでデーターを採っています。
このJNの数値に至るまで10種類以上の特殊なJNでテストしています。
各φ数のCRキャブレターで、スロットルバルブカッターウェイは#3.5でデーター収集しています。(特にCR29φから豊富なデーターを収集しています。)
付属品にクリップの下に敷く、ワッシャーが付属しています。7段のクリップ溝の間隔が、ワッシャーの厚みとほぼ同じ間隔になっているのでワッシャーをクリップの下に挟んでJNを装着すれば13段階による、きめ細かな調整が可能です。そのためケイヒンのクリップの溝の間隔よりも若干広い(0,55mm)等間隔となっています。メーカーのJNは、クリップのみの移動で約0.8mm上下します。
推奨するSJの番手は#60~#65あたりです。#50番台はお奨めしません。
その他の出品にCRバイパスポート加工、こちらの商品のSJの番手は#40、でアイドリングが1000rpm以下で安定します。通常のCRでは上記の推奨の番手のように#60以上でないとアイドリングは安定しません。その為、低速域はYYのJNでストレート径の番手を幾ら変更しても低速域の空燃比は改善しない仕組みになっているので極低回転域ではJNのストレート径を極力薄くしていないとまともに走れません。
この商品はあくまで、エンジン、点火、コンディションの良好な車両で制作しています。個々の現車のコンディション(圧縮圧力が低い、圧縮圧の不均等、オイル消費、2次エアー混入、点火時期、点火ユニットの不良、バルブタイミングのズレ、タペットクリアランスなど)によっては良い結果が出ない可能性は十分にあります。またJN自体がアイドリング~全開まで全てのアクセル開度をコントロールしていないので当然、総合的なセッティングが要求されます。
既に、
累計20
00本以上、
出荷していますが、ブログの取扱説明書に記載している初期設定のジェット、及びカッターウェイ等を装着していただければすぐに、効果は体感していただいています。複数のリピーターの方からも多数購入していただいております。
あまりセッティングの知識のない方にも、簡単に出来る作業内容になっています。
特に29φ装着の方の落札が多いです。
CB400F、26φ、CB750F、29φ、の方からも好評を頂いております。
元々、CRキャブに装着されているカッターウェイは、31φ、33φには#3.0が入っています。アクセル開度1/4ぐらいまでの空燃費は濃い傾向にあります。
エンジンの仕様によってはこの番手のままでも使用出来ますが、ほとんどの場合#3.5に交換するほうが好ましいです。29φにはさらに濃い#2.5の設定で出荷されています。現在CR31φは#2.5仕様に削り直されて出荷されています。
2021年から1月末に年に1度スロットルバルブの加工を承ります。(4台分以上集まれば)
加工代8800円
JNの交換にあたり、カッターウェイの交換は任意ですが、交換するとしないとでは点火プラグの焼け具合、ジェットの選択幅に差が生じます。
スロットルバルブの価格が2020年6月から1個税別、8700円なりました。4個買うと35,000円を超えるのでバイパス加工の金額
25000円税別よりも高くなりました。
※(注意):
「Z系専用設計」
のJNは純正のプライマリーチョークで
推奨のSJとのコンビネーションで走行テストを繰り返して設計しています。
社外品の
プライマリーチョーク
をご使用の方からご質問が寄せられますが、空燃比が薄くなり過ぎるかもしれません。
こちらでは未確認ではありますが、購入された方からの結果を参考にしてください。全てに当てはまるとは限りません。
Z2 750cc CR33φ未加工
元の症状
SJ65 YY6 ♯6 MJ120 AS7/8戻し 排気量に対して口径も大きいので全開領域は厳しいとよく聞きますが エアージェットを小さめにしてなんとかできていると思います。
SJ60 に下ろすとAS7/8そのままでは低速が薄く回転数の戻りが 悪くなってくるのでAsを絞ると、中速がもたつくので濃くなるのでしょうか? 中高速は非常に力強く 低速は相当濃い感じがしています。 以前はショート管では全く落とし所が見つかりませんでしたが モリワキ鉄モナカに交換してからは やっと長距離が走れるレベルまでなりました。
↓
結論 すごくいいです。
SJ 65 クリップ♯4下にワッシャー、 4.5 でぴったり。 ♯4だと、30%~半開でちょっとガス欠のような症状。 濃いと勘違いし♯3にしましたが完全ガス欠状態 ♯5ではトルクは感じるが、一気に吹け上がらない感じ 4.5でぴったりでした。 燃費も一般道路ツーリングで17km/Li以上 3速 3000rpm付近で街乗りで急開するとフロントが浮く感じです。 相性は問題ないと言うよりも非常にいいようです。 アイドリングも1200rpm程度で安定、シフトもスムーズです。 とにかく楽しくてしょうがないです。 圧縮圧力も8.5程度だったのが10まで上がりました。 正しいセッティングで洗浄されカーボンが取れたのではないでしょうか。
Z400FX CR26φ 未加工
元の症状はMJ100 SJ50 YY7の上から6段目as1/2です。
普通に走るには良いのですがバイパスなどで緩開が続くとカブります。
空燃費計を見ると開け始めだけかなり濃いです。
↓
1.70°に交換しました。アイドリングはまだ少し不安定ですが、かなり良くなりました。
Z1 900STDエンジンに電気系を強めて16Vスパーク使用で 31パイ 加工無し
Mノズル 1、70° MJ 115 SJ 58 AS 1巻き半 で最高に回ってます。
セッティングはあくまで自己責任でお願いします。当方ではいかなる場合でも一切、エンジンの焼き付き、破損、損傷の責任は負いません。ノークレームでお願いします。
当方以外のショップ等への問い合わせ、ご相談は、商品の性質上、先方へのご迷惑になるのでご遠慮願います。
発送方法はJNのみの場合、普通郵便にて元払いで発送します。
(発送方法の都合上、配達による事故、トラブルの保障はできません。)
下記のリンク先ににあるJNの取り扱い説明を更新しました。2番目の画像の様にチョークレバーの形状に2種類あり、下が新しい物になります。こちらのレバーはボルトを固定するとレバーが少し開き始めた状態になります。レバーを下に下がりきった状態でもチョークが常時作動している可能性があるので必ずリークの確認をしてください。 |
セッティングする前にこちらを必ず読んで作業してください。
価格は4気筒購入を前提に4本の金額になっています。
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