前所有者様の入手から8年が経過した古いステッカー「陸奥みなごろし(金ヘアライン)」です。
昨年8月以来、8ヶ月ぶりの出品であり、当方が所有する最後の1枚で御座います。
昨年11月出品の「菊花紋が金メタ」のタイプとは異なり、
とても高級感のある「菊花紋が金ヘアライン」のメジャータイプで御座います。
グラシン紙に包んだうえで箱に入れて大切に保管されていた品ですので状態は経年相応ですが、
古い品ゆえ、経年による「ヤレ感」「ヨレ」「圧し痕」「小キズ」「スレキズ」などが御座います。
ヤフオクやモバオク、メルカリなどで氾濫しております「部外者が自作したマガイモノ」ではありません。
また、1980年代~四国のマニアにより乱造乱発された「空想上のステッカー」でも御座いません。
「陸奥(むつ)みなごろし」は青森県むつ市のご出身である初代某氏が、
成増みなごろし創設に携わられたSk氏(映像企画会社群翔社主)とKm氏から
正式に盃をおろしてもらって結成された本家直系の「みなごろし」です。
それゆえ「爆走ステッカー大全集みなごろしページ」の分布図(4枚目の画像参照)には
「本家直系みなごろし」として青森県にマークが付けられています。
前出の御三方には渡世上のディープなかかわりもあるのですがこちらでは割愛させていただきます。
アルミ蒸着前にヘアライン加工を施したネーマー材に黒インクを印刷して「菊花紋」を抜いたうえで
「メインの文字」と「ワク」を隠ぺい力の弱い白インクで印刷しておりますが、
ワクの部分(白インク)の下地には黒インクが印刷されておりません。
そのために「ワク」の部分の下地(金)が透けて
「メインの文字」と「ワク」の色目が違なった四色ステッカーのように仕上がっています。
とても面倒な印刷技法であり「印刷屋泣かせ」ともいえますが、
これほどまでに拘り(こだわり)をもってステッカーを制作していたことは
チームと看板に誇りを持っていた古き良き時代の自己主張だと考えます。
前出のSk氏は「陸奥のステッカーってさ、俺たち本家のステッカーよりもカッコいいんだよ」
「みなごろしのなかでも一番カッコいいんじゃないかな」と楽しそうに回想しておられました。
硬派チームのパイオニアとして全国にその名を轟かせた「みなごろし」
初代は青山を本拠地としていましたが、二輪部隊が独立しはじめたころから
そのチームカラーは筋金入りの硬派&武闘派へと変貌しました。
ただ、初期の「みなごろし」が抜群のドライビングテクニックを誇っていたことは
「硬派チームのパイオニア」として名が売れた今となっては語り継ぐ人も少なく、
知る人ぞ知る伝説の逸話となっております。