私が、今から遥か50年以上前に、祖父から入手した「とても奇異な絵柄の扇子」です。 <br>製造された時期は、更に遡り戦前ではないかと想像されますが、定かではありません。 <br>決して上品な図柄ではなく、奇異な想いにかられる陰気な図柄です。 <br>大事に保管してまいりましたが、所詮、骨は竹製で、扇面には和紙が張られ日本糊で接着、要は、黒い金属製のもので、扇面を束ねて作られておりますが、経年劣化により、最近では、左端の骨と扇面が切れ、扇子としての機能が損なわれ始めたので、大事に再生していただける方に、手放すことに致しました。 <br>上質な作りの物でもなく、絵柄だけが「命」です。(からくり内容を御存知の方のみ御入札下さいませ。御存知でない方は、ご入札なさらないで下さいませ。) <br>多分、この扇子をベースに、日本画専門の方により、扇子制作用原紙に絵柄をそっくり復元いただければ、当時を偲び（お座敷遊び）ながら、一人酒するのに堪らない想いにかられるのではないかと思われます。 <br>意外と、稀少なお品で、私は、他では拝見したことが御座いません。 <br> <br>●スペックならびに状態 <br>サイズ：(閉じた状態) <br>長さ220mm×幅(上端20mm、センター25mm、下端16mm)×厚み(最大9mm～最小5mmぐらい) <br>扇のセンター：上端より110mm、ちょうど中心にて上下に区切られる。 <br>扇を広げた状態での扇角：およそ140度（右利き用） <br>扇の骨の材質：竹と思われるが定かではない。 <br>扇面の材質：和紙 <br>扇の要の材質：黒色で金属製と思われるが、定かではない。 <br>扇の骨数：左右の幅広の骨も合わせ、35本 <br>重量：20g（実貫） <br> <br>外観かなり古びており、絵柄はカラーで鮮やかに色づけされているもののベースの和紙は、かなり劣化してきている。 <br>左端の骨と扇面が切れているが、パーツは全て揃っており、日本糊にて応急修理可能。 <br> <br>いずれにせよ、かなり年代物の華奢な作りの扇子ゆえ、マニアの方、或いは、扇子に精通されている方に御入札いただければと思います。 <br>過度に神経質な方の御入札は、お断り申し上げます。 <br> <br> ●配送に関して（大阪市より発送） <br> ・レターパックライト370円（全国一律）