<span style="COLOR: #555555;">リー・モーガンの後期作品の中では上出来の方だと思うのだが、今ひとつ人気がないようである。恐らく、ジャケットのイラストがあまりにも気味が悪いからだろうと思うのだが、どうなのだろうか。ちなみにこのイラスト、案外細かいところまで描かれており、モーガンが一時期使っていたコーンのトランペット（８Ｂというモデルだったと思う）が本物に忠実に描かれているのだ。まぁ、そんなことはどうでもいい話なのだが・・・。</span> <br> <br> <span style="COLOR: #555555;">この作品、メンバーが豪華である。モーガンにハンク・モブレー、ジャッキー・マクリーンである。何ともゴージャスでマニアックなフロント陣だ。リズム隊はシダー・ウォルトンとビリー・ヒギンスといったナルホドというメンツに加え、ポール・チェンバースが参加している。</span> <br> <br> <span style="COLOR: #555555;">１曲目"Hey Chico"はラテン風ジャズロックとでも言うのだろうか、いかにもリー・モーガンという曲。モーガン作品ではお約束のパターンではあるが、やっぱり楽しい。２曲目もモーガンの曲で"Somethin' Cute"。３管ジャズ・メッセンジャーズが演奏しそうなモーダルな曲でホーン陣は３人ともあまり得意ではないはずなのだが、案外卒なくこなしている。３曲目はウォルトンの曲で"Rainy Night"。この作品の最大の聴きどころである。モーガンは力の抜けた時が一番魅力的で粋な演奏をするのだが、この曲がモーガンの美味しいところを引き出しているようだ。モーガンの後に続くウォルトンのソロも美しい。これはバーで聴いてみたい曲だ。４曲目はデューク・ピアソンの"Sweet Honey Bee"。この曲のファンは多いので言いにくいのだが、私はこの曲を聴いていると恥ずかしくなってしまうのである。本家本元よりはこちらの方が抵抗感はないのだが・・・。５曲目"The Murphy Man"はお待ちかねのハードバップ。おなじみのフレーズの連発で安心して聴くことが出来る。この曲も聴きどころのひとつだろう。７曲目はファンキー・ブルースの"The Double Up"。ここでもおなじみフレーズのオンパレードとなるが、まぁいいんじゃないですかねー。</span> <div> <span style="COLOR: #555555;"><br></span> </div> <div> <span style="COLOR: #555555;"><br></span> </div> <div> <span style="COLOR: #000000;">1 ヘイ・チコ Hey Chico</span> </div> <div> <br> <span style="COLOR: #000000;">2 サムシン・キュート Somethin' Cute</span> </div> <div> <br> <span style="COLOR: #000000;">3 レイニー・ナイト Rainy Night</span> </div> <div> <br> </div> <div> <br> <span style="COLOR: #000000;">4 スイート・ハニー・ビー Sweet Honey Bee</span> </div> <div> <br> <span style="COLOR: #000000;">5 ザ・マーフィー・マン The Murphy Man</span> </div> <div> <br> <span style="COLOR: #000000;">6 ザ・ダブル・アップ The Double Up</span> </div>