■■ コンデション・外観 ■■
● 冒頭のリンク先のヤフーボックスの画像はオリジナルサイズにすると詳細に拡大可能ですので、ご確認下さい。
● 左右独立のボリュームがあり、それぞれで調整が可能です。
● 出品機の使用トランスは以下です。
インプットトランス タムラ TD-2
アウトプットトランス TANGO FE-25-5
電源トランス PMC-170M (たぶんノグチトランス)
チョークコイル 不明
● 出品機の標準使用球は以下です。
ECC83(12AX7) 2本
6L6GC 4本
GZ34(5AR4) 1本
● 残留雑音、ボリューム扇動ノイズ、はチェックで使用した88dBのスピーカーでは特に気になりませんでした。
特に残留ノイズはユニットに耳をくっつけても微かに聞こえる程度で、自分の所有する真空管パワーアンプ約30台の中でもかなり優秀な方です。
なおスピーカーの能率がもっと
高い場合はこの限りでないことをご了解ください。
● ボリュームはクリック無しのタイプです。
● スピーカー端子は8オームと16オームが出ており、バナナプラグ対応です。
● 回路図はありません。
● 外観は気になる大きな傷等は見当たりません。
しいてあげれば画像のフセンの矢印先の1箇所で、確か当て傷で地肌が見える部分を黒マジックでタッチアップしたように記憶しています。
● 電源ランプは黄色ですが、少し奥に引っ込んだ形で取り付けられているため、真上から45度ぐらいまでは光っているのが見えますが、もっと遠くからだと点灯が確認できません。
もっとも付属の6L6Gはヒーターがかなり光っているのが見えるので、電源が入っているのはすぐ分かると思います。
● 出品付属のTENの12AX7での
65,66等書かれた白丸シールは当方の電流値測定型の簡易テスター(NRI社model69、55~100がgoodの表示)でのユニット1,2の計測値であり、ユニット1と2の差が少ないものを選んでいます。
見ての通り1本はTENのマークのプリントがかすれています。
●
2009年に
Audio Collections
社の店主が製作直後の新品をヤフオク出品し、私が落札し
ました。
● 入手直後の稼働確認で1,2週間程聴いた後は何年かの間に何回か音出ししましたが、この5年ほどは自宅マンション内で保管したままで、今回の出品のチェックも含めて通電時間は100時間以下の、製作後の使用時間は極小のワンオーナー美品です。
● 私が入手してから修理やメンテナンスはありませんが、ノイズが出た6L6Gを1本交換しています。
● 当方は禁煙環境のためヤニ臭はありません。
またペットは過去も含めて飼っていません。
● 以下追加情報です。
<重量>
本体+球+電源コード込みで約11.7kg
<終段の回路>
自己バイアスUL接続プッシュプル。
カソードバイアス抵抗は上下の球2本共通での500オームなので、1本あたりは1Kオーム。
<終段の実測電圧>
P: 415V
G2: 415V
K: 40V
<出力>
不明ですが6L6GCのUL接続プッシュプルの他のアンプを参考に考えると、片チャンネルあたり25-35wぐらいかと推測します。
<球の差替>
ロシアTUNG-SOLの6L6Gは規格的には6L6GCであり、本機の動作電圧からも6L6,6L6Gは使用できません。
差替可能は6L6GB,6L6GC,5881等になります。
またバイアス抵抗が2本共通のため、原則としてペア球の使用となります。
■■ 参考情報 ■■
● Audio Collections
社の以前のHPには本機の詳しい説明がありましたが、新HP移行後では以下の画像紹介のみで、フロントの木目で同一機であることが分かると思います。
● 回路図はありませんが以前のコレクション社のHPに詳しい本機の解説が出ていた際の記憶と、今回改めて配線を眺めて考えるに、以下のような凝ったものだったと思いますが、間違いがあるかもしれません。
・入力信号はすぐにインプットトランスTD-2でバランス変換
・バランス変換後の信号は2連ボリュームで上下セットでの音量調整
・上下信号はそれぞれECC83のそれぞれのユニットでのバッファー段を経て上下の6L6へ
● 出品機は Audio Collections社が2009年に放電倶楽部というブランド名?で製作したもので、このアンプを何台製作したかは分かりませんが最初の1台目の製作です。
● ヤフオクで出品されたのを見たときは
Audio Collections社のことは知りませんでしたが、
とにかくこのアンプのデザインがとても気に入り他の入札者と競って入手することができました。
● 前の列のインプットトランスTD-2と12AX7とコンデンサが揃った高さで並んでいて、後ろには6L6Gがジグザグに配置され、まるで空からビル群の街並みを眺めているようです。
アンプ全体が無駄無くコンパクトに纏まっていて、とても好みのデザインです。
● 私の記憶ベースですが、放電倶楽部のコンセプトは、北海道の Audio Collections 社がアンプ作りの達人の横浜の S.Mori さんとコラボして高級部品をふんだんに使用して製作したアンプ、といった内容でした。
● 私は当時この放電倶楽部のアンプのコンセプトが気に入り、6L6pp、
300Bロフチン・ホワイト、
プリとひと月の間に3台立て続けに入手しました。
● 会社HPのブログに高品質部品が交換された中古に注意する旨のコメントがありますが、出品機は製作時のままですので、ご安心ください。
● 2019/3に一度出品しようと、オーディオチェック信号CDや自分のチェック盤で、約1週間に渡り断続的に約10時間ほどチェックをし、当初は問題ないと思っていたのですが、無音時に片チャンネルからときどきノイズが出ることに気づきました。
● 原因を調べたら6L6の中の1本からノイズが出ていることが分かりました。(赤シールにX記入)
本機はデザイン上、このロシア製tung-solの6L6Gの独特の容姿が1番似合うので、新たに入手しようと思ったのですが新品マッチドペア売りしかなく1.1~1.4万円もします。
そこで店の中古やヤフオクでペアもしくは1本をもっと安く入手できないかとずっとチェックしていたところ、今回ほぼ新品の1本が入手でき(黄色シールを球と箱に貼付)、かつペア組が可能な球でしたので、20時間程の稼働確認を踏まえた上で出品します。
なおノイズが出る球もたまにガサゴソ系ノイズが小さく聞こえる程度で実用にはなるので、出品にお付けします。
● 6L6Gに白シールに90,89,88,86と記入してあるのは、所有の電流値だけ測定の簡易真空管チェッカー(NRI MODEL69)でのメーターでの値で、参考程度に考えて下さい。
● 今回球を少し差し換えての試聴もしました。
6L6はこのアンプの球以外は持っていないのでそのままですが、直感ですがこのロシア球は悪く無いと思います。
前段をTENの12AX7(出品に付属)に替えたら音像が
整理され引き締まりました。
更に整流管を松下の5AR4に替えたら上の前段変更ほど大きくはありませんがより好みの音質に近づきました。
●
試聴に使用した機器
CDP STUDER D731
DAC WADIA PRO
プリ 是枝重治さん設計製作・管球王国17号12AU6ラインプリ
プリ
audio collections
MW-E612-MB
パワー
audio collections
MW-6L6PP-ST
(出品機)
スピーカー B&W SS-25 signature
(88dB)